パーソナル3Dプリンター FLASHFORGE CREATOR PROを使ってiPhone/iPad用グッズの製作をしています!

 低価格パーソナルプリンターを使って楽しい、そして便利なデジタルガジェットを作っています。仕事は3D-CADを使ったプロダクトデザインですがFDMプリンターは1個からモノが作れるのでまじめなモノからオチャラけたモノまでガンガンプリントアウトして楽しんでいます。

本格的iPhoneケース-その3-

もう残るは最後の手です、そうですビス止めです。底パーツを下からネジ止めすれば抜けません。でもです、相手はやわなPLAネジ山切ってもすぐ外れます。そうですあれしかないでしょう、いわゆる「インサートナット」。こいつをたたき込む以外方法はありません。インサートナットって何というあなたのためにほらコレです。

これを打ち込んでいくスペースの確保です。直径3mmはあるのでそのスペースをさがします。断面を切ってみましょう。

あまりスペースはなさそうですがブルーの丸あたりにしましょう。

外側のスペースでホゾ合わせで勘合させ内側にインサートナットを打ち込みます。

なんとか形にできました。これが3Dプリンターモデルです。赤フィラメントが切れたのでマゼンタフィラメントです。

いやはや3Dプリンター大変です。射出成型品のように前からパシッとはめればOKというものではないんですね。もちろんナイロン(ポリアミド)で造形できればこんな苦労ないのですが、早く低価格なSLS造形機が出てほしいですね。まあポリアミドの場合後染めの作業が必要になりますが・・。

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本格的iPhoneケース-その2-

ABSはあきらめてPLAで工夫するしかないかといろいろ策を考え中はたとひらめいた。そうやっ、スライドさせながらはめ込もう。あとは、CADでモデリングあるのみ。下側のパーツを切り離しツメを付けました。証拠写真はコレ

カチャと気持ちよくはまるものの、あえなく撃沈。PLAのツメなんてそりゃオモチャのようにポキッといきました。こんな時仕事だったら筺体設計者がええアイデア出してくれるんですが、3Dプリンター道は孤高の道、ひとりで悶々と考えこむのです。

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本格的iPhoneケース-その1-

メイカーズバザールに出したiPhone用ケース。その製作プロセスを思い出しながら書いていきます。7月半ばに手に入れた3Dプリンター、そろそろ本格的になにかデザインモノを作りたくなり考えたのがiPhoneケース。スマホはいろいろあるけれどなんといっても日本ではiPhone。二年契約で本体タダ、入学シーズンならしばりなくて実質無料など長期契約ユーザーの支払いを原資に無茶苦茶な商売。そりゃiPhone独り勝ちしますって。まあアンドロイドでも良かったけどiPhoneのありがたいところは図面が公開されていること。

それじゃ素直にiPhone5s用ケースのデザインです。3Dプリンターでよく作られているのは角Rをとって押し出し、中をシェルで抜いて側面ボタン付近を切り欠くというもの。せっかく作るのだからといろいろ考える、これが楽しい時間ですな。でもって決めたのがカメラ三脚に取り付いて、サッとつけてサッとはずせる構造のケース。今までにもiPhone用の三脚対応ケースはあります。例えばこんなの

とか、三脚ブランド マンフロットのこんなの

いかにもGEARという感じでカッチョヨイ。でも3Dプリンターなんだからもうすこし肩の力を抜いたデザインにしたかったのです。それと、PLA樹脂の積層で作った「黒」はハッキリ言ってダサいです、高級感ゼロです。カラフルで楽しい色でみせるしかないのが今の3Dプリンターの宿命です(すいませんネガな意見で・・)

でこんなデザインにしてみました。画面は3D-CAD SolidWorks2012

真紅のiPhoneケース シャア専用です。(すいません、ガンダム1回も見たことないんで他人の受け売りです・・)

大急ぎで3Dプリンターで出力するもあえなく撃沈。PLA素材だと全然曲げられなくてケースにiPhoneがはまりましぇ~ん。無理にコジ入れた日にぁ二度と外せないでしょう。ということでダメ元でABSで造形。するとジン性(やわらかさ指数)がありなんとかはめ込みできるがボディが曲がっている。なんじゃこりゃ~です、はい。ABSはだんだん冷えて固まるうちに反りが出てくるんですよ。証拠写真がコレ、

ほらっきれいにスライダーがかかっているでしょ。これは試験プリントなのでシャー専用ではなくザク専用です。(シツコイちゅーに)

はてさて、どないしなもんやろと悶々と悩みます。

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メイカーズバザールOSAKA2014

10月11日、12日大阪南港ATCで開催された大阪初のメイカーズイベントです。

3Dプリンターで商品1個作るのって想像するよりはるかに時間がかかります。正直9月は仕事全然できませんでした。まあ暇なのが幸いしたのですが、その分ガンガンプリントしました。使っているSimplify3Dの設定も集中して覚えましたし、フィラメントも大量に購入しました。当初ABSで造形しようと計画してましたが反り(造形物の温度が冷めてくるときゅうと曲がるんですよね、特に細長い形)が大きくPLAポリ乳酸という材料での造形が主になりました。50過ぎのオジサン2人がおそろいのTシャツで楽しませてもらいました。

値札をつけて実際に商売となると難しかったですよ、それは。値段設定が高すぎると言われたりもしました。なんせiPhone5ケースは4000円ですから。子供連れのお母さんに量産して安してと言われ「量産」という言葉がお母さんから出てきたことにビックリです。きっと技術者の旦那さんなんだろうと想像しました。あと、アンドロイド比率が結構高く「エクスペリア用ないんですか!」とか「ギャラクシーに使えますか?」とかも多かったですねぇ。丁寧にご説明させて無理なことを納得してもらいました。いやぁスマホピッタリに作るケースってほんと難しい。

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大阪3Dプリンタービジネス研究会(O3D)

今年2014年3月から、大阪3Dプリンタービジネス研究会(略称:O3D)という定例会に出ています。心斎橋にあるロイスエンタテイメントという会社が音頭をとって立ち上げた、3Dプリンター勉強会です。ハイエンドの試作用造形機は以前から工業デザインの現場では使われていましたが、パーソナルな3Dプリンターは2013年ぐらいからブームに火が付いた印象です。家電量販店で扱われ始めたのには正直ビックリしました。

パーソナル3Dプリンターを自分でもほしくなり情報収集するため参加したのですが、来ている方々がこれまた色とりどりでデザイナー、設計者、商品企画、測定、IT販社までは理解できるんですが、流通、印刷業、物流業、マーケティング、物販etcです。みなさん、興味津々なのです。すぐには商売につながらなくても何かしら自分たちの仕事に関係してくると感じている方が多いんです。

そして、10月には「メイカーズバザールOSAKA」というイベントを行いました。いわゆるメイカーフェアの一種です。そこで一般のひとに3Dプリンターを使って作った作品(商品)を売ってしまおうという企画です。はじめての試みなのでみなさん売上はイマイチのようだったですがとても楽しめました。私も出店したのですが、出展する以上ある程度の商品をそろえなくてはカッコつきません。7月に買ったCreator Proを酷使してなんとか体裁を整えたのでした。

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iPad air/mini retina三脚スタンド

iPhone5sスタンドと同じ発想で作ったiPad用三脚スタンド。Mini retinaだとちょうど良い感じだけどairだとギリギリセーフな感じです。たまにアウトにもなりますが・・、一番上はairです。airでテレビ会議するとなかなか迫力があって良いですよ。

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iPhone5s用三脚スタンド

iPhoneで写真を撮るようになると三脚を持ち歩かなくなり結局集合写真なんかで誰かが欠けちゃうんですね。せっかく楽しくツーリングしても(私けっこうデカイ オートバイ乗ってます)誰かかけてるのはさびしい。そこで簡単に挿しこんで使えるスタンドを作ってみました。縦位置・横位置どちらでもOKな形にして底面に1/4インチのナットを埋め込んであります。三脚はほとんどこのネジ穴なので大型の三脚から小さな三脚まで対応できます。フェイスタイムを使うときにも重宝してます。これができれば同じアイデアでiPad用も行けちゃいそうですよね。

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最初に作ったiPad air用スタンド

はじめて3Dプリンターで作ったのはiPad air/mini retina用のスタンドです。使わない時はこんな風にサックに挿しこんで持ち歩けます。

ABS素材で、かつインフィル(内部充填)を100%にしたもんだから10cmぐらいの大きさなのにけっこう反りました。(両端で約2mm)単純な押し出し形状なのでサポート材も必要なくすんなり出力完了。でも何か物足りない。そうです、押し出し形状なんて誰でも作れるわい。いちおうプロのデザイナーなのでフツフツと次回作のアイデアが湧いてくるのです。

※DMM.makeにデータアップしました。STLデータがダウンロードできますので造形し使ってみてください。

http://make.dmm.com/item/158860/

http://make.dmm.com/item/158864/

 

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